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チェロの丸椅子1、2、3

チェロはヴァイオリンと比べてかなり大きな弦楽器というイメージを持たれることが多いですね。

 

実際、フルサイズ(大人用)のチェロは、エンドピン(楽器を支える棒状の部品です)を収納した状態で、同じくフルサイズのヴァイオリンの

およそ2倍程の大きさです。

 

 

初めて教室に体験にいらっしゃってチェロを間近で見るお子さんは、大人のチェロの大きさにびっくり!

「大き〜い!」

「わたしより大きいね!」

「なんか出てる!」←エンドピンのことです

 

大人のチェロをひとしきり褒めて(?)くださった後、隣に置いてある「わたし」のチェロを見てこうおっしゃいます。

 

「ちっちゃーい!」

 

そう、フルサイズのチェロをチェロと同じくらいの背の、もしくはそれより背の小さなお子様が演奏しようとする事は、姿勢に無理が生じ身体に大きな負担がありますから、ちゃんとお子様の背の高さにあったチェロがあります。

しかし、今日のお話はチェロについてではなく…?

 

スズキ・メソードのチェロ科で習ってきた生徒さんにはお馴染みの「赤・緑・青」の丸椅子♪

お子様の成長に合わせてチェロをサイズアップするように、座る椅子もと段階的に高くしていきます。

 

 

赤椅子の生徒さんにとってお兄さんお姉さんが座っている緑椅子は憧れの的です。

中にはレッスンにいらっしゃる度「僕ももう座れるよ!」なんて言って青椅子にデンと腰掛けて足をぶらぶらさせている生徒さんも。

 

 

赤椅子の生徒さんが緑椅子青椅子に座るようになっていく過程には、生徒さんご自身の「椅子が違う色になった!」という喜びと同時に生徒さんの成長を感じる親御さんと私のしみじみとした喜びも共にあるのです。