- 毎日チェロをさらうことが楽しい!(特に大人の方に多いです)
- 今年も発表会で演奏して、楽しかった!
嬉しいことに、チェロクラスでは生徒さんのこんなお声をよく耳にします。
では、チェロを弾いてこそ感じられる楽しみというものは、あるのでしょうか?
あくまでも私自身の実感ですが、いくつかご紹介したいと思います。
まるで歌うような、柔らかく艶やかな音色を奏でることのできるチェロという楽器のことが私は大好きです。
スズキ・メソードの教本でおけいこしていた頃は、発表会でプログラムの最後の方で難しい曲を弾いていたお兄さんお姉さんの演奏するかっこいい姿が目標となって、自分もあの曲が弾きたい!と思っていた曲が弾けるようになることが何より楽しかったです。
音大に進学してからしばらくは音階やエチュード(練習曲)、エチュードコンチェルト(演奏技術を習得する要素の強い協奏曲)などが課題として先生から与えられ、自分が弾きたい曲(小品、チェロソナタやよく知られた協奏曲)に取り組めるようになったのは3年生頃からでした。
それでも、電車の通勤ラッシュを避ける為もあって朝7時には学校に到着して練習し、毎日がとても充実していました!
演奏技術の基礎や、小柄な女性でも身体の使い方次第で豊かな響きを作る方法を学ぶことで、チェロの音色を丁寧に作り上げる楽しさにどんどん引き込まれていきました。
そして、自分の弾きたかった曲に取り組む時にはそれまで積み重ねてきた技術や考え方、経験が今でもヒントを与えてくれます。
自分の声では到底出すことのできない音域や音の伸びも、チェロという楽器を通して表現することができます。
弦楽アンサンブルやオーケストラといった編成の曲ではコントラバスと一緒の低音部を演奏したり、中低音を奏でることの多いチェロ。
ソロに比べると「縁の下の力持ち」的な役割が多くなります。
チェロの演奏によってメロディーを担当する楽器の歌いやすさが変わったりもするのです。
とても重要な役割ですし、一見地味とも思える音を繋いでいくことの意外な楽しさを味わうことができることも、チェロの醍醐味です。
チェロは弦楽器・管楽器・鍵盤楽器など、様々な楽器との相性が良いだけでなく、声楽との相性も抜群!
チェロ一本では難しいことも、他の楽器とメロディーを分け合ったり低音部にまわってメロディーを支えたりと大活躍することができます。
多彩な音域ゆえにチェロ同士のアンサンブルも幅広い音色を楽しむことができます。
チェロアンサンブル用に作曲・編曲された曲もたくさんあるんですよ♪
いかがでしたか?
チェロの楽しみはチェロを弾く人の数だけあります♪
次回もお楽しみに~!