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この一年、あっという間でしたか?

今年も12月を迎えました。
このブログを読んでくださっているあなたにとって、今年はどんな出来事がありましたか?

あっという間に12月だ〜!という方も、
ようやく今年も最後の月だ!という方もいらっしゃることと思います。
12月って・・・?という方・・毎日本当にお疲れ様です。


私自身も今年を思い返すと、いやはや、色々な出来事がありました。
人のあたたかさに感謝したり、言葉で伝えることの難しさに時には考え込んでしまったり、思いがけない驚きと喜びに出逢ったり・・・
その時々で心を動かされ、気がつけば12月を迎えました。

大人になると一年があっという間に感じられたり過去の出来事を思い返しにくくなるのは、人生経験を重ねるごとに新鮮に感じることが少なくなっていくから・・・という説があるそうです。
確かに、昨日の出来事をなんかを生徒さんに尋ねると「そろそろレッスンを始めようか?」とこちらが言い出すまでお話が止まりません♪
物事に対する感覚が鋭く、それを記憶する能力もぐんぐんと育っているところなのですね。

 
音楽をやっていると、退屈というものを知りません。
クラシック音楽は古いもの、もう何度も聴かれてきたもの、という先入観を持たれがちですが、普遍的な人間の感情や美しいものに対する思いから生まれた音楽は言葉なく、時空を超えて私たちに語りかけてきます。

何百年も前の音楽を現代で演奏するということに、歴史のロマンも感じつつ「今、ここ」で響く音楽に自分の感情を乗せることができる、それってワクワクしませんか?

楽器を演奏することは自分自身と向き合うことの連続でもあります。
音楽のおけいこを通して、それまで自分でも気づいていなかった感情の芽を発見し、それを表現する面白さに目覚めることも!


音と向き合う日々に、退屈という言葉は全く当てはまりません。
毎日同じおけいこを繰り返しているようでも、その中には能力の芽が見えないところで育っており、そのことに自分自身で気がつく瞬間は言葉で表すことのできない喜びに包まれます。

チェロクラスの生徒さんとの日々にも、繰り返しの中に新鮮で美しい一瞬一瞬を見逃すことができません。
芸術は決して特別なものではなく、日常の中に見出すことができるものであることを、一緒に発見してみませんか?