今回は、チェロの奏法(弾き方)に関するお話です。
スズキ・メソードのチェロ教本では、1巻から「スタッカート」という指示記号が登場します。
また、他の楽器とアンサンブルを楽しむ時やオーケストラで演奏する時、コンチェルトなどの大曲を演奏する時は奏法の幅が増え「スピッカート」という奏法も頻繁に登場します。
今回はスタッカート、スピッカートの他、基本的な「デタシェ」という奏法についても、実際にチェロの音を聴き比べながらその違いについてご紹介いたします♪
「離れた」という意味のフランス語です。
音をレガートで滑らかに繋げず、はっきりと分離させて弾きます。
どんな音がするのでしょうか?聴いてみましょう。
デタシェは、楽譜上にスタッカートやレガート、スラーなどの奏法やアーティキュレーションの指示が特にない時に使う基本的な奏法です。
弓を運ぶ速さは一定にすることがポイントです。
「はがれた」「ばらばらになった」という意味のイタリア語です。
イメージとしては、くっついていたものを離す。切り離す。
書かれている音符の半分くらいの長さに音を短く演奏することが多いです。
デタシェと聴き比べてみましょう。
「目立つ」「際立った」という意味のイタリア語です。
楽譜上には明確に指示が書かれていない事が多いですが、弓が自然に弾む動きを利用して音のひとつひとつに余韻を作ります。
スピッカートも聴いてみましょう!
いかがでしたか?
チェロの奏法はもちろんこれだけではありません。
それぞれに表現のコツやうまく表現するためのポイントがありますので、レッスンの中では生徒さんと一緒にチェロの音を鳴らしながら、表現の幅を広げる様々な奏法をご紹介しています。