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音楽の習い事、早くから始めた方が良い?

音楽の習い事を始めたい!
でも、いつから?

私は、子どもでも大人でも「やりたい」という気持ちを持った時が始め時と思います。
まだまだ同じ弦楽器のヴァイオリンに比べると人口の少ないチェロですが、椅子への座り方がしっかりしてくる3歳くらいのお子さんから大人の方までチェロを始める方が増えています。

チェロは小さな頃から習い始めないと上達することが難しい楽器なのでしょうか?

私はその疑問に自信をもって「いいえ、決してそんなことはありません」とお答えします。
もちろん、身体も頭も柔らかいお子さんから始めた方は、正しいおけいこを繰り返すことで上達しやすいことは確かです。

ただし、チェロが好き!という気持ちさえあればおけいこを毎日繰り返すことが簡単かというと、そうではない場合も多いように思います。
小さなお子さんであるなら尚更、おけいこすることが身につくまではご家族のサポートが欠かせません。
音楽の習い事は情緒的な部分を育てるだけでなく、一つの物事を継続することで、より良くあろう、成長しようという心を育てる面も持っています。

チェロが、始め時が年齢に左右されにくい楽器であると考える理由は次の通りです。
あくまでも、私の考える理由ですよ♪


♪ 身体に負担の少ない姿勢で演奏することができるから

チェロは座って演奏します。
特に難しくなさそうな姿勢だからヴァイオリンなどに比べたら独学でも弾けるだろうと思いきや、自己流で弾こうとするとなかなかイメージ通りの音は出せないものです。
しかし、奏法を基礎から学べば、大人で楽器経験のない方でもチェロを始め、サン=サーンスの「白鳥」やバッハの「無伴奏チェロ組曲」を弾くことかできるようになります。

中学生くらいから始めてプロになる方もいらっしゃることからも、ある程度身体ができあがってからでも始められる楽器であることは間違いありません。

「好きこそものの上手なれ」と言いますが、本当にその通りです。
名越チェロクラスが目指していることは、生徒さんにおけいこが好きになっていただくというよりも、チェロを、音楽そのものを好きになっていただくことです。