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バッハのヴィオラ・ダ・ガンバ ソナタを口ずさむ小学生の生徒さん

スズキ・メソード チェロ教本の第3巻には、J.S.バッハ作曲の「アレグロ・モデラート」という曲が収録されています。

チェロとピアノで演奏されることの多い曲ですが、実はヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロの為に作曲された曲で、「アレグロ・モデラート」と呼んでいるのは一曲のソナタの中の一楽章であることを、ご存知でしたか?

それも、元の曲からものすごく難しい部分をカットした抜粋ですが、それでも休みなく連なる音符たちを初めて目にした生徒さんは「ヒェッ」と息を飲むくらいです。


今回は、正にこの曲をおけいこしている小学生のS君のお話です。
前の曲を卒業して、さあ、いよいよ来週からアレグロ・モデラートのレッスンが始まるね、と私が言うや否やS君が口ずさんだのは、そう、まだS君が弾き方も教わっていないアレグロ・モデラートでした!
旋律やリズムも正確に歌えています。

さあ、どんな曲なのか、いよいよ気になってきた方も多いのではないでしょうか?
こちらのボタンから、ミクローシュ・ペレーニとアンドラーシュ・シフによる演奏を聴くことができます。
動画冒頭からソナタ 第1番 第1楽章が始まり、10分11秒から第4楽章「アレグロ モデラート」です。
チェロクラスの生徒さんにはぜひ第一楽章から聴いていただきたいですね♪

お母様曰く、S君はお家でもこの曲をよく歌っていらっしゃるとのこと。
S君だけでなく、ご自宅でよくお手本CDを聴く習慣が育っている生徒さんは、弾き方が難しいと感じる前に頭の中にリズムもメロディーも入っているのです。
つまり、実際に弾くおけいこに取り掛かる準備は万全!

レッスンでは具体的なリズムや音の作り方をお伝えし、早くも仕上げが楽しみな段階に差し掛かってきました♪