今週は自分のチェロが入院中ということもあり、レッスンのお供は別のチェロです。
そのチェロがもともと入っていたケースは底にキャスターがついているものなのですがちょっと持ち運びづらく、新しく東洋楽器さんのソフトケースを購入してみました!
断然ハードケース派の私でしたが、ソフトケース生活を何日か経験して、なかなか良いな〜と思う発見もあったので、今回はソフトケース・ハードケース両方を使ってみて感じたメリット&デメリットをご紹介したいと思います!
- 軽い
- ハードケースと比べると購入しやすい値段
- 中の楽器に影響が出ないよう、楽器の扱いに気をつけやすくなる
では、ソフトケースのデメリットはあるのでしょうか?
- 強度の低さ
- 自立しない
強度の低さは一つのデメリットですが、メリットのところでも書いたようにそれだけ楽器を傷つけないように気を配るので、満員の電車に乗って移動すること等がない場合はさほどデメリットに感じないという方もいらっしゃるかもしれませんね。
「自立しない」というのは、ソフトケースのほとんどは下部分に平らな部分がないからです。
例えば歩いていてちょっと立ち止まって休憩したい時、チェロに立っていてもらうことはできないので自分にもたれさせるように置いて楽器を支える必要があります。
部屋の中にちょっと置いておく時はこんな感じです♪
駒が直接物に当たることで負担をかけないよう、角度に注意しましょう。
さて、次はハードケースについてです。
メリットはどんなところでしょうか?
- 満員電車の中でも安心
- 自分で立ってくれる
- 色のバリエーションが豊富!選ぶ楽しさも
私は学生時代、なるべく満員電車に乗らなくて済むよう朝6時台に自宅を出て学校の練習室が開く7:30には学校に到着する生活をほぼ毎日送っていました。
それでも座れることなんて滅多にない路線でしたし、帰りはどうしてもほぼ満員電車に揺られて帰宅していたのでハードケースに随分助けられてきましたし、今もそれは変わりません。
しかし、ハードケースと言ってもどんな衝撃からも楽器を守ってくれるわけではありません。
大切な楽器ですから、ソフトケースで運んでいる時と同じくらい持ち運びには注意が必要なことは変わりません。
ハードケースのデメリットとして挙げられることは次の通りです。
- 表面が硬いからといって強度を過信してしまいがち
- 重さと値段が反比例する
ハードケースは自立できるものが多いので、よく楽器を中に入れたまま立たせておいて楽器の側を離れる方がいらっしゃいます。
これは絶対にやめましょう!
万が一転倒させたりすると中の楽器に大きな衝撃が伝わり、ネックが折れてしまうという事故は多いです。
恥ずかしながら私自身、学生の時に楽器を立てておいたままうっかり目を話したらたまたま通りがかったチェロの先生に物凄く叱られ、それ以来チェロは寝かせて置く、ということを徹底しています。
素材にグラスファイバー、カーボン等を使用しているのでどうしても高価になってしまいますが、素材の特性を生かした色バリエーションが豊富なので、好きな色を選ぶ楽しさが味わえることは魅力です。
いかがでしたか?
ソフトケース、ハードケースそれぞれに光る魅力がありまし
最後に番外編として、キャスターつきのケースについてお話ししたいと思います。
キャスターがついたケースは一見楽器を持ち運ぶのにとても便利そうですが・・・
ゴロゴロと転がして運ぶことがチェロにかなりの衝撃を加えます。
また、いくら滑らかな道路を通行するのだとしても、ちょっとした段差や溝を越える時の衝撃は楽器に想像以上の影響を与えます。
楽器を保護する役目を担うケースですから、チェロの場合、キャスターつきのケースを購入することは何か特別な事情がない限りはおすすめしません、と生徒さんにははっきりお伝えしています。