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チェロのおけいこは正に「雨垂れ 石を穿つ」!

チェロの弓をじっくりと見たことはありますか?

チェロクラスの生徒さんでも、普段自分の手のように大切に扱っている(扱っていてほしい…!)弓を改めて観察してみることは意外と少ないかもしれませんね。
こちらは私の弓です。
下側から覗いてみると…
皮巻きの部分が削れてしまっています!
先日生徒さんから、皮巻きが上の写真と同じように削れてしまったとのご相談をいただきました。

皮巻きが削れてしまうと弓の本体である木の部分が剥き出しになり傷つきやすくなってしまう為、弦楽器店や工房で革交換をしてもらいましょう。
この皮巻き、触ってみるとかなりしっかりと弓に巻きつけてあるので、例え一生懸命爪などで引っ掻いたとしても、簡単に削ることはできません。

毎日、正しい位置で弓を持ちお稽古を続けていくことで、指(爪)の当たっている部分が少しずつ少しずつ削れていくのです。

正に、雨垂れ石を穿つ…と言ったところでしょうか。
皮巻きが削れているのは、コツコツとお稽古を積み重ねてきた証です♪
ちなみに、もう一本のメインで使っている弓はご覧の通りもっとひどい状態でした…

今週末から7月の終わりまで本番ラッシュなので、どこかで直してもらわないと〜!