· 

弓先にも意識を向けて

楽器を演奏する人にとっても湿度の高さが憂鬱な雨の季節になりましたね。

昨日は大雨と強風がレッスン時間に直撃する危険があった為、午前中から中野教室の生徒さん全員にご連絡して皆さんのレッスンをオンラインに切り替えさせていただきました。


私にとっても自宅からのオンラインレッスンは久しぶりでした♪

案の定、レッスン時間帯は雨戸を締め切っても外の轟音が聞こえるほどの大雨!

初めてオンラインレッスンに挑戦していただいた大人の生徒さんも音声や動画のトラブルなくレッスンを受けていただくことができてホッとしました。


さて、雨が多くなる季節は当然「傘」を持ち歩く機会が増えます。

 

街中や駅を歩いていると、時々傘の柄ではなく中ほどを持って前後にブンブン振りながら歩いている人を見かけますが、とても危険な持ち方だと思います。

万が一、傘の先端が目に当たってしまうと失明する危険もあるそうです。

 

チェロクラスの皆さんは毎日、傘と同じように先端が尖っているものを扱っています。

 

そう、「弓」です!

 

自分のチェロを持つようになった生徒さんにまずお伝えしていること、それは「弓の先を絶対に人に向けない」ことです。

 

チェロを構えて座っている時も、弓を持ち運ぶ時も弓の先は常に地面に向けます。

 

尖っているものを人に向けない。

お子さんから大人の方までみんなが実践できることです。

チェロと一緒に立ち上がった時、弓をまっすぐ地面に向けることで弓とチェロが平行になり美しく見えます♪

 

普段ご自宅やレッスンでチェロを扱う所作は、発表会など人目に触れる場でそのまま表れます。

発表会の時だけきちんとするのではなく、普段からレッスンの始まりと終わりのご挨拶やチェロの置き方、運び方などに心を配っている人だということはその人が舞台に出てきて演奏すればすぐに分かります。

楽器を大切に扱うことは、巡り巡って周りの人、そして自分自身を大切に扱うことに繋がります。


チェロクラスで大切にしていることの一つです。