普段から鉄道を利用する方もそうでない方も、チェロの持ち運びで困ったことはありませんか?

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今回は「チェロの持ち運び〜電車編〜」として、私が6〜7歳からチェロを始めて以来チェロと一緒に鉄道で移動してきた経験から、自分なりに電車や地下鉄、新幹線に乗る時に気をつけていることをご紹介したいと思います。
決して、電車の中ではこうした方が良いといったマナーをお伝えする内容ではありません。あくまで一人のチェロ弾きの場合、ということでお気軽にお読みいただければ幸いです。
大人サイズのチェロケースは、縦にして置いた時に占有するスペースが大人一人分と同じくらいと認識しています。
なので、駅のホームを歩く時や電車内に持ち込む時は常にそのことを頭の片隅に置いて移動するようになります。
こちらとしてはチェロは自分の一部と言っても大袈裟ではないくらい大切な楽器ですが、周りの方からしたら「荷物」の一つでしかないかもしれません。捉え方は人それぞれである、ということも忘れてはいけないと思っています。
なので、チェロケースに平気でスーツケースをガツンとぶつけられたり、急いでいるお客さんに乱暴に押されたり、もっと酷いことも経験しましたが、やはりチェロを持っている側が「大きな楽器を持ち運んでいる」という意識を常に忘れずに自分で楽器を守ると同時に、周りの人への配慮は欠かさないことが大切だと思います。
電車の中でここがベスト!という場所や席は、私の場合はありません。
居場所を決めてしまうとついその場所にこだわってしまい動かないことで周りの迷惑になってしまうこともあるので、電車の混み具合などその時の状況に応じて移動することもあります。
座席に座れそうな時は、端でも良いのですがドアから勢いよく入ってくるお客さんの足や荷物が当たったりすることがあるのであえて車両の中程の席に座ることもあります。
満員電車になる時間帯は極力避けますが、どうしても混雑した電車に乗る必要がある時は可能な限りチェロケースを自分の体に近づけておきます。
チェロと一緒に倒れ込んでしまうと倒れ込まれた人にかなりの重さがかかってしまうので、チェロを少しだけ持ち上げることで自分の体重を重くしてなんとか踏ん張る、なんてこともやっていました。
お子さんのチェロの場合は、可能なら網棚に上げてしまった方が安全かもしれません。
ただし、網棚に忘れないようお気をつけて・・・!!
新幹線など指定席がある場合は、車両の一番後ろの席を予約します。
新幹線で「特大荷物スペース」の利用が必要な場合は事前の予約が必要です。
特に新幹線が混みあう時期は早めの予約がお勧めです。
お子さんのチェロは網棚に乗せられるのでどこの席でも大丈夫でしょう。
万が一、大人のチェロ弾きさんで最後尾の席が取れなかった時は・・・

最終手段!頑張って網棚に上げます。
(写真は特急あずさです)
結構腕力が必要ですので、フルサイズのチェロと一緒の方はやっぱり早めの予約が一番です。

チェロと一緒に汽車の旅・・・憧れです
チェロを背負って出かける日常や旅にはチェロ弾きならでは苦労もあれば喜びもあります。
どうぞ快適な旅を♪