チェロを良い音色で弾き、長く大切に使うためにはメンテナンスが欠かせません。
今回は、名越クラスの生徒さんから「こちらにお世話になってます」とお聞きしたことがあったり、教室から近いエリアにある都内の楽器店や弦楽器工房数カ所をリサーチした結果から、チェロの一般的なメンテナンスに必要な金額の目安をご紹介いたします。
注:あくまでも2023年8月時点での目安です。実際の金額や、お使いの楽器にどのようなメンテナンスが必要かはお通いの弦楽器工房にご確認ください
弓の毛替えは1年に一度程度が目安です。
毎日2〜3時間お稽古する生徒さんは半年に一度程度!
分数楽器 ¥6,050〜¥7,700
4/4楽器 ¥6,900〜¥19,800
モンゴル産、カナダ産、イタリア産など、馬の種類や産地によって値段が異なります。
弦はチェロに4本(A線、D線、G線、C線)張ってあり、それぞれに値段が異なります。
1年に一度程度の交換が目安です。
弦の実費以外に、工房で弦を張り替えていただく場合は手数料が必要な場合もあります。
私は学生の頃、自分で張り替えようとして買ったばかりの1本4,000円くらいの弦を切ってしまった時は泣きそうになりました・・・。
それ以来、弦を購入したタイミングで工房の方に張り替えていただいています。
弦の値段はどのメーカーの弦を選ぶかでだいぶ変わります。名越クラスでは、分数楽器の生徒さんには比較的安価かつ質の良いメーカーのものをお勧めしております。
¥3,300〜¥8,800 (×剥がれ箇所)
チェロはニカワという接着剤を使用して板を接着しているので、湿度変化などの影響で板の「剥がれ」が起きることがあります。
剥がれは、パッと見ただけでは分からないことがほとんどです。
もしもご自分で剥がれを見つけたとしても、市販のボンドや瞬間接着剤でくっつけてはいけません!
¥16,500〜¥93,500
木の材質などで様々な料金があります。
チェロの駒は、剥がれや次にご紹介する魂柱と同じく温度/湿度の影響を大きく受けるのと同時に、4本張ってある弦の張力により常に引っ張られている為徐々に曲がっていきます。
駒交換は、駒の反りが著しく、修正が難しい場合や季節で駒を交換する場合に必要な修理です。
私は春夏用/秋冬用の駒を持っていて、お世話になっている工房さんの職人さんに相談しながら使い分けています。
「魂柱」とは、チェロの内部に接着剤無しに立っている木の棒です。
当ホームページ内ブログ記事「音を届ける柱」で、魂柱についてお伝えしています。
魂柱調整にかかる料金は、楽器の状態次第ということが多いようです。
¥5,500〜応相談
いかがでしたか?
チェロ本体はそうそう交換することはありませんが、木でできているという都合上、弦楽器は弦からの圧力、温度湿度の変化によって膨張/伸縮が起こり日々状態が変化しますので、定期的な修理、部品の交換が必要です。
大切な楽器を良い音色で弾くために、普段のメンテナンス以外にも不安なことがあればプロの方に頼りましょう!