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緊張すら味方に。発表会前/当日のおすすめルーティーン

今週は習い事の発表会、緊張するなあ…うまく弾けるかな…?

と本番を控えて何日も前からドキドキしたり、

舞台に上がる前も上がった後も、足が震えてる!きっとお客さんに見えているに違いない!

と気が気でなかったり、発表会はいつもと違う緊張をします…と、生徒さんのお話をよくお伺いします。

緊張をほぐしたい時、私の場合は身体が強張らないよう手をゆっくりグーパーしたり、足首を回したり、お客さんから見えない舞台裏では身体を伸ばす体操をしたりします。
呼吸は自然と浅くなっていることが多いので、深くゆっくり吸って吐くことを意識します。

このように演奏前に行う自分なりのルーティーンは、何度も本番を経験するうちに次第に身につけていくものです。
今日は、演奏経験に関わらず今から実践できるおすすめのルーティーンや私なりの考え方を軽くご紹介します♪

こんな時どうする?

頭が真っ白に…!

舞台上で頭が真っ白にならないとは限りません。
そんな時の為にも、発表会直前の生徒さんにはこんなことをお伝えしています。

  • お辞儀→楽器準備→演奏→お辞儀の練習を繰り返し行う。
  • 曲の苦手な部分を取り出して、ゆっくり練習する。自分の出す一音一音が耳に確実に届くテンポで練習します(本当は最初から最後まで通した練習もしていただけると良いです)。
この二つの共通点は「頭がうまく回らなかったとしても、身体がある程度勝手に動いてくれる状態をつくっておくこと」です。


お辞儀は単なる機械的な運動ではなく、
「どうぞお聴きください」
「お聴きくださってありがとうございました」という気持ちを込めてしましょう。
演奏ばかりでなく舞台での所作にも気を遣うことで、かえって余裕ができ心が穏やかになります。
本番が近づくと、つい本番のテンポで通しの練習ばかりしたくなってしまいますが、本番前だからこそ自分の演奏する音楽がどのように構成されているのか、改めて見直しましょう。

 

手も足も震えてる!きっとお客さんに見えているに違いない…!

→見えていません(きっぱり)。
逆の立場を想像してみてください。
自分がお客さんだとして、舞台に上がってきた演奏する人の手や足だけをじっと見ることって、ありますか?
お客さんの目に映るのは演奏者を含めた舞台全体の風景です。

演奏する側は本番を前にすると感覚が鋭く研ぎ澄まされます。
そのせいで舞台ではちょっとした身体の震えや息遣いが気になりがちですね。

しかし、お客さんからしたら舞台上にいる人の手や足が震えていたとしても気がつかないものです。


お互いの成長を喜びあうのが発表会。

あたたかい拍手を送っていただいたら、自分がお客さんになった時も心からの拍手を演奏者へ送りましょう。



さあ、本番です。
やっぱり手足が震えてる!
ああ、もうだめだー!
なんて思う必要はありません。
むしろ「武者震い」だ!いいぞいいぞ、と考えかたを変えれば緊張すら心強い味方になります。
心も身体もしっかり準備できている証拠、と良い方へ解釈してしまいましょう♪

深呼吸して、胸を張って行ってらっしゃい!と、舞台を前にしたあなたへエールをおくります。