チェロ科創設70周年記念 第26回スズキ・メソードチェロ全国大会(通称チェロ大会)が、2025年4月6日(日)に開催されました。

一年以上の準備期間を経て、ついに開催の日を迎えました。
公演中の写真撮影は禁止されていますので今回の記事ではお見せすることができませんが、今後本会公式のマンスリースズキなどでご覧いただけるかと思いますのでどうぞお楽しみに!

第3部の映像投影の打ち合わせ中
第1部はスズキ・メソード特別講師でもある山本裕康先生と諸田由里子さんによる記念演奏で始まりました。
曲目はラフマニノフ作曲「ソナタ ト短調 Op.19」より第3、第4楽章。
ホールに染み透るような音色が客席いっぱいに届きました。
演奏後、山本先生と今回のゲストである堤剛先生へのインタビューという特別な時間も!
第2部は現役生徒さんとスズキ・メソードで育ったOBOGの参加者皆様によるチェロアンサンブルの演奏!
曲目はカザルス作曲/パティ・ヒックス編の「Nigra Sum」
そしてゴルターマン作曲「レリジオーソ」です。
4つの声部に分かれての、70年にわたるスズキのチェロ科の歴史が詰まったメンバーによる演奏。
終演後、同門だったお兄さんから「もしかして、菜々子ちゃんですか?」と声をかけていただき、なんと私が小学生くらいの時の発表会の集合写真を持ってきてくださっていて見せていただきました!懐かしい〜!
チェロとスズキ・メソードを通して、何かの折に一緒に演奏したり再会したりできることは特別な経験だなと感じます。
チェロ科出身の34名の演奏家の皆様から、チェロ大会に寄せてお祝いのメッセージもいただいております。
こちらからぜひご覧ください。
休憩を挟んで第3部は、リハーサルから参加してくださったヴァイオリン科の生徒さんとのコラボレーション!
曲目はヴィヴァルディ作曲「協奏曲 イ短調」より第1楽章
シューマン作曲「二人の擲弾兵」
最後にヴィヴァルディ作曲/ダンディ編曲「ソナタ」より第1、第2楽章です。
いずれもスズキ・メソードではお馴染みの3曲。
3曲目の弦楽にはヴァイオリン、ヴィオラの先生方も加わっていただき、弦楽の響きと100名以上のソロパートの生徒さんの音色がうねりのように会場を包み込みました。
そして第4部はこれぞチェロ科全国大会!とも言える斉奏の演奏です。
スズキ・メソードの指導曲集に沿って、上級生約60名が演奏するハイドン作曲「協奏曲第1番」より第1楽章から始まり、サン=サーンス作曲「白鳥」などチェロ弾きにとっての名曲が続きます。
鈴木鎮一作曲「アレグロ」から「キラキラ星変奏曲」までの曲目にはヴァイオリン科の生徒さんも再登場していただき、舞台いっぱいに並んで演奏しました。
最後にはなんと総勢286名の生徒さんが舞台に!
10年前、チェロ科の指導者になって間もなかった私のクラスには生徒が少なく、参加者がいらっしゃいませんでした。
当時舞台袖から舞台を見守りながら「次回は自分のクラスの生徒さんがこの大舞台に出演できるよう指導を頑張ろう!」と思ったものでした。
今回は事務的な事や当日の進行を管理する大切なお仕事をさせていただきました。
当日まで目の回るような忙しさでしたが、名越クラスの生徒さんが生き生きと演奏する姿も舞台袖から目にすることができ、感無量でした。
どの演奏もリハーサルの何倍も良い演奏・音色で、まさに「スズキ・チェロ・パワー」という言葉がぴったり。
参加された生徒さんと保護者の皆様の感想を伺うのが今から楽しみです。
この全国大会に携わってくださったチェロ科・ヴァイオリン科・ピアノ科の先生方、
ご支援くださった皆様、
当日ご来場くださった皆様、
そして、演奏してくださった総勢286名の生徒さん・OBOGの皆様、
本当にありがとうございました!!
