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楽譜の中の宝探し

ある生徒さん(R君)のレッスンで、R君にとってははじめてとなる曲をおけいこしていました。

 

スタッカート(一音一音を短く、分離させて演奏すること)の表現が特徴的なその曲。

レッスンのはじめに演奏してもらった時、R君の演奏にスタッカートの表現がもっとほしいなと感じました。

そこで、楽譜の中には実はスタッカートがたくさんあるんだけれど、いくつあるんだろうね??と、何気なくたずねてみました。

 

すると、すぐさま「1、2…」と数え始めるR君。

キラキラと輝く瞳でしばらく熱心に数えた結果、なんと70個ものスタッカートを曲の中に発見しました!

 

 

自分で見つけたスタッカートをチェックしながら弾いてみると…

溌剌とした曲の性格がよく出ている音色になってきました。

同じ音を弾いているのに、ちょっとした表現の違いで全く別の曲に聴こえます。

楽譜のこことここにスタッカートがあるからね…と
こちらが正解を伝えてしまうことは簡単ですが、環境から受け取る力の強い子どもも「自分で発見したこと」はより強く記憶に残ります。

正解をそのまま伝えるのではなく、正解へ繋がるかもしれない「歩き方」を教えること。
もしも最短距離で正解に辿り着かなかったとしても、その過程で考えたことや記憶に残ったことが思わぬところで役に立つこともあります。

私たち大人の日常生活にも、似たような場面がたくさんありますね。