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音楽教室の選び方 お子様編②

前回(音楽教室の選び方 お子様編①)の記事の続きとなります。

今回は

  • 教室の理念
  • 大手教室か、個人教室か
についてご紹介していきます。
教室の理念

音楽教室に掲げられている「理念」から生徒さんご自身が楽器を通して学びたいこと/やりたいことのイメージが生まれるか、は大きなポイントです♪

 

しかし!音楽教室のトップページに大きく述べられている内容はなるべく短い言葉でまとめられているものが多いです。
その為「音楽を通して目指すこと」という観点から見ると、言葉の言い回しが異なるだけで他と180度違ったことを掲げている教室はなかなか無いものです。
そこで、ご自身やお子様に合ったメソードに出逢う為、更に細かく音楽教室のホームページや先生のブログを読み込んでみてください。
「楽器を持っていなくても大丈夫!」
「ご自身のスケジュールに合わせて好きなタイミングで受講できるレッスン」
「コンクールで活躍する生徒さんを育てるレッスン」
同じ楽器を教える教室でも、音楽教室ごとに生徒さんの求める様々なニーズに応えてスタイルも様々です。
因みに名越チェロクラスでは、上記の3つは当てはまりません。
  • 楽器はご自身のものを使うからこそ、音への理解や楽器を大切にしようという気持ちが生まれるもの
  • 毎週、決まった曜日、時間に通うこともおけいこです(大人の生徒さんの場合は生活リズムも確立されていますし、お仕事のご事情もあるのでこの限りではありません。)
  • プロを養成するクラスではありませんが、人を育てるクラスです。コンクールに挑戦したい、プロになりたい、とその生徒さん自身が願った時にはいつでもその支えとなれるような基礎をつくります。
上記の3つの事柄だけでも、「ああ、この部分は私のスタイルには合わないかも‥‥」とお思いになる方も勿論いらっしゃるでしょう。
実際にレッスンが始まってから「思っていたレッスンと全く違った」となる事は生徒さん、先生のどちらにとっても悲しいことです。
教室ホームページをご覧になったり、体験レッスンに実際に足を運び「どんな教室か」を知り、納得いただいた上で「この教室に通いたい!」と思っていただけたらとても嬉しいです。
また、講師の質の良さについて謳われている音楽教室もありますが、信じて頂きたいのは講師の学歴よりもご自身の直感です。
私自身は、講師の質の高い低いは実際に通っていらっしゃる生徒さんがそれぞれに判断されることだと思っています。
因みに、先生の質を見極めるのにぜひチェックしていただくと良いポイントが一つあります。
それは‥‥
その教室に通っている生徒さんの表情です。
例えばレッスン室を出た生徒さんが笑っているか泣いているかしていれば、「おっ!」と注目して頂いて良いと思います。
笑っているお子さんはともかく、泣いているお子さんは‥‥何故?
それは‥‥悔しくて泣いているお子さんもいらっしゃるからです。
その後一週間、先生をビックリさせるくらいおけいこしてきた生徒さんは、翌週はお母様お父様と一緒にニコニコと教室を後にされます。
ただし、先生が怖いとかものすごく叱られた、そんな理由で泣いていらっしゃる時はお母様お父様のご様子も不穏です。
実際にレッスンを体験される中で、実際はどうなのか?をお確かめください。
大手教室か、個人教室か
大手教室と個人教室のメリット・デメリットをいくつかご紹介いたします。
大手教室のメリット
  • 日本全国、世界中の仲間と演奏する楽しみがある
  • 歴史があり指導法が確立されている(転居された場合も、転居先に教室があれば同じメソードで楽器を続ける事ができる)
  • 講師に改善して欲しい点があるが直接伝える事が難しい場合、事務局に相談する事が可能
大手教室のデメリット
  • 会費が発生する為、レッスンコストが高いと感じる場合も
  • 生徒数や教室の方針によっては自由な振替が効かないことも
  • イベントに誘われることが多い(個人で習いたい方にとって)
個人教室のメリット
  • 会費は発生しない場合が多い。施設費なども低めのところが多い
  • 教室内で独自にアンサンブルを立ち上げているところでは楽器同士、他の楽器とのアンサンブルを楽しむことも可能
  • 講師との相性が良いと長く続けやすい
個人教室のデメリット
  • 大手に比べると生徒数が少ない(合奏やアンサンブルを楽しみたい方にとって)
  • 「教える事」に長けているかどうかは講師次第(学歴や数回のレッスンでは見極めが難しいところです)
  • 講師によって教え方が異なる(自分に合った指導法の先生を探すことが大切)
正直に申し上げて「先生次第」の部分もある為、これらの事がそっくりそのまま当てはまるとは限りません。
  • 教室の理念
  • 大手教室か、個人教室か
は、ぜひ下調べをしていただき実際にご自身の目でお確かめになることをお勧めいたします。
次回は
  • 個人レッスンか、グループレッスンか
  • 音楽の本質的なところを教えてもらえるか
についてご紹介いたします。